宮崎県日南市【波音に願いを託す、縁結びと安産の神話社】鵜戸神宮

宮崎県日南市【波音に願いを託す、縁結びと安産の神話社】鵜戸神宮

宮崎県日南海岸、断崖に寄せる波音とともに、神秘的な洞窟に鎮座する鵜戸神宮。「波音に願いを託す、縁結びと安産の聖地」と呼ばれるこの場所を訪れ、私たちはそのご利益と独特の霊気を存分に体感してきました。鵜戸神宮への参道を進むと、目の前に広がる日向灘の絶景。断崖の上から海を眺めながら、石段を下る「下り宮」という珍しい参拝ルートに胸が高鳴ります。朱塗りの楼門をくぐり、さらに階段を降りていくと、岩窟の中に鮮やかな本殿が現れます。非日常的な空間に足を踏み入れると、波の音と潮の香り、そして洞窟の静けさに心が洗われるようでした。

鵜戸神宮のご祭神は、彦火火出見尊と豊玉姫命の神話に由来し、安産・育児・縁結び・海上安全のご利益があると伝えられています。「お乳岩(おちちいわ)」と呼ばれるパワースポットは、豊玉姫が御子の育児のために両乳房をくっつけたという伝説が残る岩。ここから滴る水で作られた「おちちあめ」は、安産や授乳を願う女性に人気で、実際に一粒お湯に溶かして飲むとお乳の出が良くなるといわれています。鵜戸神宮といえば名物「運玉投げ」。本殿前の広場から、男性は左手、女性は右手で「運玉」を手に持ち、断崖下の「亀石」と呼ばれる岩のくぼみに向かって投げ入れます。見事に入れば願いが叶うとされ、しめ縄の内側に当たるだけでもご利益があるそう。運玉は一人5個まで、願いを込めてチャレンジしました。海風と波音の中、運玉を投げる瞬間は、まさに自分の願いを自然と神に託す神聖な体験でした。洞窟内には「撫でうさぎ」の像もあり、なでると健康や開運、飛躍のご利益が授かるといわれています。鵜戸神宮の神使がうさぎであることも、女性や子どもに優しい神社として親しまれている理由のひとつです。

鵜戸神宮は、海と岩窟、神話と伝説が交差する唯一無二のパワースポット。参拝の作法は「二拝二拍手一拝」。洞窟の静けさ、波の音、そして神話の舞台に身を置くことで、心から願いを託すことができました。安産や縁結び、育児、海上安全など、人生の大切な節目に訪れたい神社です。

波音に願いを託し、神秘の洞窟で新たなご縁と幸せを――あなたの願いもきっと届きます。